使用上の注意
LPガス消費設備と供給設備
LPガスの設備は法律により、消費設備(お客様の管理する責任範囲)と供給設備がはっきり区分されています。
- 消費設備の安全管理については、お客様ご自身で。
- 供給設備については、容器交換時に点検しています。
- 定期的に全ての設備について調査・点検しています。
- 調査・点検の結果、改善を指摘された設備については、改善や器具の交換などにご協力ください。
工事について
- LPガス設備の工事や新しくガス器具を取り付けるとき。
- ガス以外の工事(家の増改築等)を行うとき。
- 新築・改築・転居などで新しくガスを使用するとき。または使用をやめるとき。
- 長期間不在になる場合は、容器バルブを閉め、LPガス販売店にご連絡ください。
配管、風呂釜、湯沸器、給湯器、煙突などの工事には法律上の資格が必要です。LPガス販売店にご連絡ください。
火気から離れた位置に容器を設置する
- 容器のそばで焚き火などをして容器の温度が高くなると、圧力が上昇して安全弁が作動し、空気中にガスを放出することがありますので、絶対に容器のそばで火気を使用しないでください。
- 火気(風呂釜等も含む)は、容器から2メートル以上離してください。
燃焼器具は必ずLPガス専用のものを使用
- LPガスの器具は全国どこでも同じです。
- 都市ガス用の器具は使えません。
- LPガス用のガス器具には下記のマークが表示されています。
警報器について
共同住宅、学校・病院などの人が多く集まる施設、地下室等に燃焼器が設置されている場合には、法令によりLPガス用ガス漏れ警報器の設置が義務付けられています。
以下の4つを確認してください
1.警報器が適切な位置に設置されているかを確認しましょう。
LPガス用のガス漏れ警報器は、下図のように床に近い場所に設置されていますか? 誤った設置位置ではガス漏れを感知しませんので、警報機の設置場所を確認しましょう。
2.警報器の電源プラグは常時コンセントに差し込んでおきましょう。
警報器を設置しているにもかかわらず、電源プラグが抜かれていたため、ガス漏れが感知されず、発見が遅れたり、事故が拡大したケースがあります。警報器は電源が入っていないと作動しませんので、電源プラグは常時コンセントに差し込んでおきましょう。
3.警報器が交換期限内のものかを確認しましょう。
警報器の交換期限は5年です。交換期限を確認し、期限が過ぎる前に、LPガス販売店に連絡しましょう。
4.警報器のまわりにものを置かないようにしましょう。
警報器のまわりにものを置いていると、ガス漏れを感知しにくくなります。警報器のまわりにものを置かないようにしましょう。
LPガスの正しい使い方
1.点火・消火は必ず目で確認。
- 確実に点火、着火したかを確認。
- 自動点火のガス器具はつまみをゆっくり回す。
- マッチ点火のときは、マッチをつけてから器具栓を開く。
- ガス器具のそばには、燃えやすいものは置かない。
- 風による吹き消えに注意。
- 煮こぼれによる立ち消えに注意。
- てんぷらの油に火が付くことがあるので注意。
- その場を離れない。
2.青い炎が完全燃焼のしるし。
- 空気孔を正しく調整して、青い炎でガスを使わないと、ガスが無駄になるばかりでなく、不完全燃焼を起こして一酸化炭素中毒の原因となる。
3.換気に注意。
- ときどき窓を開けて新しい空気を取り入れる
- 小型燃焼器でも長時間は使用しない
- 換気扇を回す
- 風呂釜および大型湯沸し器の設置場所には吸気口及び排気設備を設けること
4.ガス栓は全開で使用し、使用後は完全に閉める。
- 使っていないガス栓にはゴムキャップをつける
- おやすみ前やお出かけになるときは、ガス栓や器具栓が閉まっていることを確認する。
5.ガス器具の炎の出口がつまらないように時々手入れをする
- ガス器具の取り扱い説明書をよく読んで行う。
- 風呂釜、湯沸器などで、ねじを取り外さなければならないものはLPガス販売店に依頼する。
一酸化炭素(CO)中毒防止のために
- 小型湯沸器を使用するときは、ときどき窓を開ける
- 小型湯沸器から直接お風呂への給湯やシャワーとして使用しない
- 排気筒(煙突)の中に鳥が巣を作り、排気を妨げている場合があります。その心配があるときは、LPガス販売店に点検を依頼する
- 不完全燃焼防止装置付き器具へ交換をお願いします
- 排気筒の接続部や、逆風止めが外れたままで使用しない
- ご使用中に火が消える場合は、安全装置が作動している可能性があります。継続して使用すると不完全燃焼による一酸化炭素中毒になるおそれがあり、過去に死亡事故も発生しています。ただちに使用を中止し、ガス機器の購入先やLPガス販売店にご連絡ください。
マイコンメータがガスを遮断したときの復帰方法
- 器具栓、ガス栓を全て閉める。
- 復帰ボタンを一度奥まで押す。押したらすぐ離す。(復帰ボタンにキャップがついている場合は、キャップを外して押す。)
- 1分間待つ。(その間、液晶表示またはランプが点滅しています。)
ガス漏れがないかどうか、マイコンが1分間安全確認をしています。異常がなければ液晶表示やランプが消え、元通りガスが使えます。ガスが使えないときは、LPガス販売店または保安機関にご連絡ください。
屋内に設置されたガス瞬間湯沸器の再点火操作に関する注意!
- 屋内に設置されたガス瞬間湯沸器については、点火の後、自動的に消火する現象が繰り返し発生する場合には、再点火は行わないでください。繰り返し点火作業を行った結果、不完全燃焼による一酸化炭素中毒事故で死亡したケースがあります。ただちに使用を中止し、ガス機器の購入先やLPガス販売店にご連絡ください。
CF式風呂釜(排気筒は付いているが、排気ファンのないもの)をご使用のお客様へ
- シャワーを使用中や入浴中の追い炊きをしているときは、絶対に換気扇などを使用しないでください。もしご使用になると、排気が逆流して新鮮な空気が不足し、不完全燃焼を起こして非常に危険な状態になることがあります。
- また、風呂釜と小型湯沸器は同時に使用しないでください。
- 吸気口をふさがないでください。
ガスメーターなしで小型容器(8kg以下の容器)をご使用の場合
- 容器は立てて使用し、転落、転倒を防止する措置(2kg以下の容器は除く)を行う。
- 容器に火気等を近づけない。
- 使用後は必ず容器バルブを閉める。
- 保管場所は、火気等を避け、風通しの良い屋外で保管する。
- 不要になった容器は、LPガス販売店に返却する。(ゴミとして廃棄しない)
ゴム管の点検
- オレンジ色またはベージュ色(防鼠ゴム管)のLPガス専用ゴム管を使用。ゴム管はできるだけ短くし、三つ又は使用禁止。
- ゴム管がひび割れしていないかなど、ときどき点検し、早めに取り換えてください。
ゴム管
ガス漏れの点検には石鹸水を使う(漏れていれば泡が出る)
ホースバンド
ゴム管は、ガス栓の赤い線まで差し込み、ホースバンドでしっかり止める
※コンセント付きゴム管をおすすめします。
災害対策
火災や地震などのときは
- 火災のときは、容器バルブを閉め、消防署員に容器の位置を知らせ、LPガス販売店に連絡。
- 地震のときは、使用中の火を全部消し、ガス栓・器具栓を閉め、揺れの大きいときは容器バルブも閉める。
- 風水害のときは、容器バルブを閉めるほか、容器が倒れたり、流されないように、ロープなどで固定する。
- 大きな地震の後や、LPガス設備が水をかぶったときは、LPガス販売店の点検を受けてから使用する。
- そのほか、LPガス設備が以上と思われたときは、LPガス販売店または保安機関に連絡を。
雪の多い地方では
- 雪の多い地方では、雪の中に容器が埋まったり、屋根からの落雪で調整器や配管、メーターが壊れるおそれがあるので、雪囲いや容器庫を設ける。
- 容器や調整期が雪に埋もれてしまわないように小まめに除雪し、通気口を雪でふさがないように注意する。
- 雪下ろしや除雪のときは、容器や配管に雪の塊を当てないように注意する。
- 調節器をビニールカバーなどで包み、凍結防止をしているので、外さないこと。また、通気口をふさがないように注意する。
各種お問い合わせ
サービスに関する疑問や問い合わせ、各営業所へのご連絡については、以下よりご確認ください。